〇和紙ができるまで HOW TO MAKE WASHI
1.和紙の原料 こうぞの木
Raw materials for washi,kozo tree
和紙はこうぞ、みつまた、がんぴ などの木の皮からつくります。 写真は、10月の美濃市穴洞こうぞ畑。 木の高さは、2~3mあります。 |
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冬になり、葉が落ちると親指ほどの 太さの長い幹が残り、これを株元から 刈り取ります。 同じ株から毎年収穫出来ます。 この木の皮が和紙になるのです。
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2.こうぞの皮 White bark of kozo
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こうぞの木を切り、蒸して皮をはいだもの。 乾燥させて保管し、使うときには水につけて、 煮る準備をします。 これは、茨城県産 大子那須楮(だいごなすこうぞ)です。
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3.煮る Boiling kozo
柔らかくするため、ソーダ灰を 入れて大釜で煮ます。 |
煮たあとは、こんなに簡単に手で ちぎれます。 |
4.ちりをとる(紙しぼり美濃の方言)Removing impurities
きれいな紙にするため、黒い部分 (黒皮)を、手で一つ一つ 取り除きます。 とても根気のいる作業です。
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左 取り除いた黒皮 left- removed black bark 中 ちりとり済 middle- after 右 ちりとり前 right - before |
5.繊維をほぐす、叩解 (こうかい) Beating kozo
こうぞに水を加え、ミキサーの ような機械(なぎなたビーター)で 繊維をほぐします。 |
![]() ![]() ひも状のものが、ふわふわの綿のようになります。
上 叩解前 top-before
下 叩解後 bottom-after
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6.紙をすく Making paper
漉舟(すきぶね)に水、原料、
トロロアオイの粘液を加え、
よくかき混ぜます。
簀桁(すけた)という道具で、 紙料をすくって、ゆすり、捨てる、 という動作を何度も繰り返し、 一枚の紙を漉きます。 |
![]() 漉いた紙は、どんどん積み重ねて いきます。 翌朝、板をかぶせてジャッキでプレスし、 水分をしぼりとります。 |
7.紙を干す Drying paper
不思議なことに、 紙は一枚ずつはがすことができます。 |
板に貼って、天日で干します。
または、乾燥機で干します。
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8.やさしい風合いの和紙に Beautiful washi
usu-mino paper
白くて、透明感があり美しい。
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こちらは、美濃こうぞ黒皮で漉いた紙です。 ややパリッとした、素朴でやさしい手ざわりの 和紙ができました。 |
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