梅雨が明けました。
明るい日差しに、さあ頑張って、と背を押されているようです。
夏用の紙をはじめます。
気温が高いと原料が痛みやすいので、少しずつ処理していくことにします。
気温は30度を超えているでしょう。
水槽に手をつけると、ひんやりして気持ちいいこと。
紙漉きに使う水は、すべて井戸水です。
和紙会館のそばで、こんな光景を見つけました。
モリアオガエルのたまごです。
季節は確実に進んでいます。
空気が乾燥し、美濃では好天が続いています。
今のうちに精一杯、漉き、干す。
こんな青空の日には、休憩のコーヒーも立って飲む、お昼ご飯もささっとすませ、
すぐに刷毛を持って紙を干し板に貼り、外へ並べる。
表側が乾いたら板を裏返し、裏側も乾いたら家の中に取り込む。
屋根の影が、板を覆うぎりぎりまで、せかせかと動いています。
濡れた紙はデリケート、一枚一枚紙のすみずみまで気を遣わなければなりません。
日が暮れて、干し上がった紙をみるとき、干せてよかったー、感謝感謝
何とも言えぬ充実感を味わいます。